マルチテナント

Multi-Tenant

IT基礎

解説

一つのシステムを複数の企業が安全に共同で利用する仕組みです。各社のデータは完全に分離されており、SaaSサービスの多くがこの方式を採用しています。

さらに詳しく解説

マルチテナントとは、一つのソフトウェアやシステムを複数の企業・組織が共同で利用しながらも、各企業のデータは完全に分離・独立して管理される仕組みです。「テナント」は入居者を意味し、一つのビル(システム)に複数のテナント(企業)が安全に同居するイメージです。

SaaSサービスのほとんどはマルチテナント方式を採用しています。たとえばSalesforceやHubSpotは、多くの企業が同じシステムを使っていますが、自社のデータが他社に見えたり、混在したりすることはありません。これにより、サービス提供会社はコストを抑えて多くの企業にサービスを提供でき、利用企業も低コストで最新システムを使えます。

中小企業が知っておくべき点として、マルチテナントの場合はシステムの大幅なカスタマイズに制限があることが多いです。自社専用のシステム(シングルテナント)と比べてカスタマイズ性は下がりますが、その分コストやメンテナンス負担が抑えられます。SaaSを選ぶ際には、マルチテナントであることを理解した上で、自社の業務要件に対応できるか確認しましょう。