思考の連鎖(チェーン・オブ・ソート)
Chain of Thought
AI用語解説
AIに答えを直接出すのではなく、考える手順を段階的に示させるプロンプト手法です。複雑な問題の精度が大幅に向上し、AIの判断プロセスが透明になります。
さらに詳しく解説
チェーン・オブ・ソート(CoT)とは、AIに「答えを出す前に、考える過程を順番に説明してください」と指示することで、複雑な推論や計算の精度を高めるプロンプト設計手法です。「ステップ・バイ・ステップで考えてください」という一言を加えるだけで、AIの回答品質が大幅に改善されることが研究で示されています。
例えば、複数の条件が絡み合う見積もり計算、法的条件の解釈、多段階の在庫判断などに有効です。AIが思考プロセスを可視化するため、どこで間違えたかを人間が確認しやすくなり、回答の信頼性チェックもしやすくなります。
業務活用での具体的な使い方としては、「まず問題を整理し、次に各条件を検討し、最後に結論を出してください」のように手順を明示する形が効果的です。特に、ベテラン社員の判断を言語化・再現したい場合や、複雑な業務フローの自動化を目指す場面で威力を発揮します。推論モデル(o1、o3シリーズなど)はこの思考プロセスを内部的に実行する設計になっています。